まだ若く、自由で限りない想像力を持っていたころ、わたしは世界を変えることを夢みていた。
成長して知恵がつくにつれ、世界が変わることはないだろうということがわかり、視野をやや狭めて、自分の国だけでも変えようと決意した。
しかし、それさえも変化することはないように思えた。
晩年になって、最後の試みとして、せめてわたしに最も近い存在である家族を変えることで我慢しようとしたが、悲しいかな、それもかなわなかった。
そしていま、死の床に就いて、突然わたしは気付いた。
もし、わたしがまず自分自身だけでも変えたなら、それを模範として家族を変えられたことだろう。
そして、彼らのインスピレーションと激励によって、自分の国を改善できただろう。
そうすれば、ひょっとすると、わたしは世界さえ変えることができたかもしれない。
イギリスのウェストミンスター寺院の墓石に刻まれた言葉です。
あなたが変われば世界が変わる
そう言い続けて一年が経ちます。
世の中は常に変わり続けます。悪い方向に変わるときもあれば良い方向に変わるときもあるでしょう。
いつか世界中の争いや貧困が無くなる日が来る。
福島の子どもたちが福島を誇りに思い、どんな困難にも立ち向かう事ができる日が来る。
その時、きっと青年の力が必要です。
斬新なアイデア、利己をかえりみない行動力、そして青年にしか持ち得ない情熱が必要なのです。
いつだって世界はそういう青年たちによって変革を遂げてきました。
まちに、ひとに、そして自分たち自身に積極的な変革を求め続ける、それが青年会議所です。
今日をもって私の理事長としての役割は終わりですが、白河青年会議所の使命はまだまだ続きます。
来年の新しい光は今か今かとその出番を待っています。
新しい事は、ただそれだけで価値がある。
白河青年会議所は来年もまた新しい事に挑戦を続けて参ります。
もちろん失敗する事もあるかもしれません。しかし、あきらめる事なく、失敗を次に活かし、挑戦を続ける限り、失敗は失敗ではないのです。
本当の失敗は失敗を恐れて挑戦をしなかった事であると思います。
来年の白河青年会議所にしかできない事、来年の白河青年会議所にならできる事、それらがきっとあり、そしてそれに挑戦することが来年の使命です。
志高く、踏み出そう更なる一歩。
十文字俊之理事長が掲げるこの素晴らしいスローガンのもと、白河青年会議所は来年も活動を行って参ります。ご期待ください。
一年間、ありがとうございました!