本日から3日間、京都会議のため古都京都へ参りました。ここからはハードボイルド小説風でお届けします。
第1話 夜明け
早朝6時30分に相棒KYが家に迎えに来た。
今朝は一段と肌寒い。
KYは、いつもどおり飄々と現れ、
「おはようございます。昨日あれからカツカレー大盛り食べましたよ〜」
などと意味不明な事をいいながらタバコに火をつけた。
俺たちは早速KYの車に乗り込み、福島空港へ向けて出発した。
しばらく走ると、やっと太陽のやつが顔を出し始めた。
今日も熱く燃えてやがる。そして俺たちはそっと車のサンバイザーを下ろした。
道に迷いかけながらもようやく福島空港についた。予定していた到着時間より遅れたものの出発まではまだ時間があった。
俺はこの飛行機ってやつがどうも苦手だ。
この巨大な鉄の塊が空を飛ぶだと?意味が分からない。落ちたら死ぬじゃないか!
機内でCAのお姉さんと過ごす時間は素敵だが、俺にはまだやり残したことがある。まだ死ぬ訳にはいかない。
気になって調べたところ、飛行機事故に遭う確率は0.0009%らしい。少し安心した俺は意を決して飛行機に乗ることにした。
つづく。